ジュクジュクした傷・かさぶた
当院では、「ジュクジュクした傷」や「かさぶた」に対しても皮膚科的な観点から適切な診断と治療を行っております。
「皮膚が傷ついて滲出液(しんしゅつえき)が出ている」「治りかけだと思っていたら膿んできた」「かさぶたが厚くて取れない」など、見た目以上に深い皮膚のトラブルが潜んでいることもあります。傷の治りが悪い方、繰り返す皮膚のただれやかさぶたでお困りの方もぜひご相談ください。
ジュクジュクした傷・かさぶたとは
「ジュクジュクした傷」とは、皮膚が損傷して体液(リンパ液や膿)がにじみ出ている状態を指します。通常の軽い擦り傷とは異なり、細菌感染や湿潤環境の悪化が関与していることが多いです。
「かさぶた」は、傷が治る過程で出血や体液が乾いて固まったものです。自然に剥がれ落ちるのが正常な経過ですが、無理に剥がすと傷が深くなり、痕が残る原因になります。
原因として多いもの
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擦り傷や切り傷などの外傷
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とびひ(伝染性膿痂疹)
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湿疹やアトピー性皮膚炎を掻き壊した状態
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虫刺され後の搔きこわし
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水疱や膿疱が破れたあと
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糖尿病や血流障害による治癒不全
関連する皮膚疾患
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とびひ(伝染性膿痂疹)
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化膿性皮膚疾患(せつ、よう、毛包炎など)
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アトピー性皮膚炎の掻破後の二次感染
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帯状疱疹、水痘などのウイルス感染症
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蜂窩織炎(皮下組織まで炎症が及ぶ疾患)
処置・治療方法
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診断と状態評価
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視診・問診により感染や炎症の程度を確認
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必要に応じて細菌培養検査、血液検査
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治療方針
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抗生物質の外用または内服(感染性がある場合)
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ステロイド外用薬(炎症の抑制が必要な場合)
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湿潤療法(モイストヒーリング)
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ドレッシング材による保護(ハイドロコロイドなど)
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日常でのケア方法
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傷を清潔に保ち、洗浄後に適切な外用薬を使用
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無理にかさぶたを剥がさない
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通気性のよいガーゼで覆い、乾燥と摩擦を防ぐ
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お風呂では擦らず、優しく洗う
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よくある質問
Q1. かさぶたが取れそうになっていますが、取った方がいいですか? A1. 無理に取るのは控えてください。自然に剥がれるまで待つことが、きれいに治すコツです。
Q2. 傷がジュクジュクしているときは乾かした方がいいですか? A2. 現在は「湿潤療法」といって、適度な湿り気を保ちながら治す方法が主流です。乾燥させすぎず、適切に保護しましょう。
Q3. とびひとの見分け方は? A3. とびひは水ぶくれやかさぶたが周囲に広がるのが特徴で、強いかゆみが伴うことが多いです。感染力があるため早期の受診をおすすめします。
院長より
「なかむら内科・消化器内科クリニック」では、傷やかさぶたの状態を丁寧に確認し、患者さんそれぞれに合った治療と生活指導を行っております。
繰り返す湿疹や傷、治りにくいジュクジュクした皮膚でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。JR伊東駅徒歩1分、通いやすい環境で皆さまの皮膚トラブルに寄り添います。