ピロリ菌外来について

ピロリ菌と胃癌

日本人の2人に1人がピロリ菌に感染していると言われています(特に50歳以上の方の感染率は60%以上と言われています)。ピロリ菌感染者は、感染していない人に比べて胃癌のリスクが20倍以上高いと言われています。
ピロリ菌が胃内に住みつくと炎症を起こして慢性胃炎や胃潰瘍の原因となります。
さらには慢性胃炎が胃癌の発生に強く関係することが分かっています。
ですから炎症が軽いうちに除菌することが胃癌発症の予防につながると考えられています。
ピロリ菌に感染すると、3%の方が胃潰瘍を、0.4%の方が胃癌を、それぞれ発症すると言われています。喫煙者、塩分摂取の多い方、ビタミン摂取不足の方は胃癌のリスクがさらに高くなるので要注意です。

ピロリ菌の有無を調べる方法

1. 内視鏡を用いない検査

  • 呼気テスト(尿素呼気試験法)
  • 採血(ピロリ菌抗体)(ほかには尿や便で調べる方法があります)

2. 内視鏡を用いる検査(いずれも胃粘膜組織を採取します)

  • 迅速ウレアーゼ法
  • 鏡検法
  • 培養法

除菌治療薬について

除菌には2種類の抗生物質と1種類の制酸剤の、計3種類の内服薬を1日2回、1週間服用します。服薬終了後、4週間後以降に尿素呼気試験を行い、陰性なら除菌成功です。但し、除菌が必ずしも成功するとはいえません。薬が効きにくい耐性菌や菌量にも影響され、一次除菌の成功率は75%前後とされています。
一次除菌に失敗した場合は、二次除菌を行うことができ、その場合の除菌成功率は97%と言われております。なお、一度除菌成功すれば、再感染は原則ありません。
但し、胃癌や胃潰瘍のリスクは減りますが、胃癌や胃潰瘍にならないわけではないので、胃がん検診は毎年受けるようにしてください。

除菌療法により下痢、味覚異常、湿疹などの副作用や、除菌後に逆流性食道炎が現れる場合もありますので、そのような症状が現れた場合には、担当医または薬剤師にご相談ください。

除菌後について

ピロリ除菌により、慢性胃炎症状がある程度改善する可能性があります。特に胃癌のリスクを減らすことが可能です。胃潰瘍・十二指腸潰瘍の予防も期待できますが、前述の通り、胃癌や胃潰瘍にならないわけではないので、胃がん検診は毎年受けるようにしてください。
不明な点・疑問点がございましたら、お気軽にご相談ください。

ピロリ菌外来の費用(保険診療・自費診療)

当院では、日本ヘリコバクター学会のガイドラインに沿って、ピロリ菌の除菌を行っております。
ピロリ菌は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃癌の発生に関係があることが証明されており、ピロリ菌の除菌で、これらの疾患の発生のリスクを有意に減少させます。
2013年2月からの法改正により、ピロリ菌除菌の適用範囲が拡大されました。

  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
  • 胃MALTリンパ腫
  • 内視鏡治療を受けた早期胃癌
  • 特発性血小板減少性紫斑病

今まで保険で認められていた上記疾患以外にも、それよりも症状の軽い「胃もたれ」などの検査でピロリ菌の感染が確認されて、内視鏡(胃カメラ)検査で「慢性胃炎」と診断されて、検査によりピロリ菌の感染が確認された場合は保険診療にてピロリ菌の除菌が可能です。
それ以外の場合は、現状では自費診療(100%医療費自己負担)となります。
しかし、症状などの詳細を確認して保険が使用できる場合もありますので、自費診療か保険診療かの適応は、ご来院してから確認させていただきます。従いまして、保険証は持ってご受診ください。

  • モバイルサイト 携帯サイトへのアクセスはQRコードからが便利です
  • 患者の気持ち